1.認知症ケア ⑥五感に訴えるさまざまな環境づくり
認知症の人の安心やストレス緩和には、五感から得られるさまざまな刺激が大きく影響します。
- アロマテラピーやヒーリング音楽を活用し、ストレスを緩和する。
- 他者にやさしく触れてもらったり、心地よい感触(ぬいぐるみの毛並みなど)に触れることで不安が和らぐ。
- 触れ方一つで筋肉の緊張をやわらげ、ADL(日常生活動作)(※)の改善がうながされる。
こうした五感に訴えるさまざまな環境づくりがBPSD(行動・心理症状)の緩和につながります。
BPSD緩和のための環境づくりの視点
(五感への刺激を頭に入れる)
人間の五感に与える環境
- 本人の過去の生活歴なども頭に入れながら、個別対応で考える
- 「やってみて」→「どうだったか」を常に評価し、改善を図る
- 本人の何気ない行動のなかに、「本人が無意識に求める環境」のヒントも
視覚
- 室内の壁紙やカーテン、職員の着衣の色
- 心を癒す「自然の風景」の写真などを
活用 - 木目など「自然」を意識した装飾など
聴覚
- 現場で低音量で流すヒーリング音楽
- 水のせせらぎの音などの「環境音」を
- 職員の話し声も、穏やかさを意識して
嗅覚
- アロマオイルなどを活用する
- ご飯が炊ける香りで「家庭的」な
落ち着き - 不快な臭いが発生しないよう消臭に配慮
味覚
- 糖尿病などの疾患を考慮しつつ、甘味のおやつで脳を落ち着かせる
- 本人にとって懐かしい味も心を癒すカギ
触覚
- 触覚が集中する手にハンドマッサージ
- ぬいぐるみなど「心地よい毛並み」を
- 植木の葉の中にも心地よい触覚のものが
※ADL(Activities of Daily Living:日常生活動作)
日常生活を営む上で、普通に行なう食事や排泄、整容、移動、入浴等の基本的な行動をさす。要介護者等が、どの程度自立的な生活が可能かを評価する指標としても使われる。
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