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不慮の事故・病気や障がいによる介護

1.不慮の事故による障がい・
介護事例

 2021年のオリンピックでも若いアスリートの活躍が目立ちました。スケートボードやサーフィンでのメダル獲得の活躍の影響もあり、スポーツ人口も増えるかもしれませんが、スポーツでの事故により介護を必要とする障がいも多いのです。

草野球のときに目を負傷
Aさん 男性 28歳

 会社の野球クラブに所属。フェイスマスクをせず打撃練習をしていました。ファールチップが顔面を直撃。運悪くボールが眼にあたり、眼に障害が残りました。

脇見運転で交通事故
Bさん 女性 35歳

 前に車が走っていましたが十分な車間距離を取って運転していました。後部座席にいた子どもたちがケンカを始め、注意するためにちょっと振り向いたことから、前の車に追突事故。激しく首を痛めてしまいしばらくは車椅子での介護生活でした。

スキー事故で脊椎損傷
Cさん 男性 30歳

 モーグルをしている最中に、コブでバランスを崩して斜面にたたきつけられました。このときの脊髄損傷で下半身機能麻痺になり、車椅子での介護生活になりました。

2.病気による介護の事例

 年齢にかかわらず、脳血管疾患や難病が原因で介護状態になることがあります。

若年性脳梗塞で半身麻痺に
Dさん 女性 27歳

 バスケもテニスもサーフィンも得意。運動だけは自信があった私が、ある日突然、原因不明の脳梗塞を発症しました。若年性脳梗塞といわれ、左半身に麻痺が残りました。現在も介護を受けながらリハビリを続けています。

突然、難病が発症
Eさん 女性 36歳

 25歳の時、突然、指定難病と診断されました。現在も治療法が確立されていないので、年々病状が進んでいます。初めは自力歩行ができなくなり介護生活に、現在は飲み込みができなくなりました。将来は発語ができなくなると言われ、治療法が見つかるのをひたすら待つ日々です。

3.障がい者を支える社会制度

 障がいを持っている方々への社会制度があります。そのなかからいくつかご紹介します。

  • 1.特別障害者手当

     在宅で暮らす20歳以上のうち、心身に重度の障がいがあり、日常生活をおくるうえで常時特別の介護を要する人に支給される手当です。

  • 2.障害者手帳

     障がいの種類や程度に応じ、当事者からの申請によって交付される手帳です。これを所持することで、さまざまな障がい者福祉制度・サービスが受けられます。

  • 3.障がいがある人の生活を支える
    多様な用具についての給付

    • ・補装具費支給制度
    • ・日常生活用具給付等事業
  • 4.同行援護・行動援護

    • 同行援護

       視覚障がいにより移動に著しい困難を有する人が対象で、その人が外出する際に同行して移動の援護を行ないます。

    • 行動援護

       知的障がいや精神障がいによって、ひとりで行動することに著しい困難があり、常時介護を必要とする人の行動を援護します。

  • 5.障がい者に適用されるさまざまな税制優遇

     障がい者を対象とした税制上の優遇策をチェックしておきましょう。

  • 6.社会生活に欠かせない
    「移動」に関する補助等

     障がい者の社会参加を支援するために、公共交通機関を利用した場合の運賃等の割引制度があります。鉄道運賃は、本人だけでなく介護者も割引対象となる場合があります。

  • 7.その他の各種割引・
    減免について

    • ・NHK放送受信料の免除
    • ・生命保険の保険料免除
    • ・携帯電話の障がい者割引

4.障がいのある人に
対する相談支援

 障害のある人が自立した日常生活または社会生活を営むことができるよう身近な市区町村を中心として各種相談支援事業を実施しています。

出典:障がいのある人に対する
相談支援について / 厚生労働省

 独立行政法人福祉医療機構が運営する「障害福祉サービス等情報検索」を利用することで全国の施設、事業所情報をインターネットで検索することができます。

出典:WAM NET 障害福祉サービス等
情報検索ウェブサイト

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