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お口周り

歯周病

40代から増加!
「いつのまにか歯周病」に
注意

いつまでも元気でいるためには、歯を健康に保つことが大切です。40代から増えてくる「歯周病」は、健康な歯を奪う怖い病気です。数百の歯周病菌からなるプラーク(歯垢)が原因。
プラークを放っておくとやがて石灰化し歯石になります。歯石は歯みがきなどでは取り除けないため、歯科医で除去してもらわなければなりません。また、痛みがほとんどなく、気づかないうちに進行していくのも特徴です。知らず知らずのうちに症状が重度になると歯槽骨が溶けて、歯が抜け落ちてしまうことも。

早めが肝心!
歯周病のセルフチェック

歯周病で大事な歯を失わないためには、初期の段階で気付くことが大事です。しかし、自覚症状があまりなく、自分でチェックするのも難しいため、歯周病であることに気付かない人も多くいます。知らず知らずのうちに進行していくところが、歯周病の怖いところ。セルフチェックで思いあたる症状を確認しましょう。

  • 歯磨きしたときに出血する
  • 口臭が気になる
  • 歯ぐきがむずがゆい
  • 歯肉が腫れている
  • 歯と歯の間に隙間がでてきた

上記のような症状がある場合は、歯科医院でチェックしてもらいましょう。病気になる前に定期的に健診に行くことは非常に重要なことです。早期発見は健康の基本です。歯の健康診断は年に2~3回は定期的に行なうようにしましょう。

覚えておきたい
歯周病ケアで予防できる病気

歯周病は、実は口腔内のトラブルにとどまらず、プラークのなかの歯周病菌が血中に流れ込んで身体中に影響を及ぼす可能性があると言われています。

●誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)

誤嚥性肺炎の原因となる細菌のほとんどは、歯周病菌であるとされています。食べ物などと一緒に口のなかの細菌を飲み込み、誤嚥すると細菌が気管から肺のなかへ入ってしまい、発症につながります。

誤嚥性肺炎の予防として、大きな声を毎日出すことは効果的です。これは、声を出す筋肉と、物を飲み込むときに使う筋肉は大体同じで、筋力の維持につながるからです。

また、近年では「口に取り込んだ食品を舌が口蓋前方部との間でつぶす力」を「舌圧」と定義し、この力が弱くなると誤嚥性肺炎になりやすいという評価をするようになっています。従って、舌圧を維持するために、舌を口の外に出したり、左右に動かしたりする舌の運動を毎日行なうようにしましょう。

さらに、誤嚥した際に、物を排出するためには肺活量の維持も大切です。適度な運動も心がけてください。

●動脈硬化

歯周病原因菌などの細菌の刺激により、動脈硬化を誘導する物質が出て、血液の通り道が細くなることがあります。また、血管が詰まるなどの影響もあるとされています。

●脳梗塞

脳の血管が詰まる、ふさがれる病気です。歯周病にかかった人は、かかっていない人よりも脳梗塞になりやすいと言われています。

●糖尿病

歯周病は以前から、糖尿病の合併症の一つとされてきました。実際、糖尿病の人はそうでない人に比べて歯周病の進行段階である歯肉炎や歯周炎にかかっている人が多いと言われています。血圧、コレステロール、中性脂肪が高めの方は、歯周病予防は重要です。

女性に発症しやすい
骨粗しょう症と
歯周病の関係

加齢により女性に発症しやすいのが、骨がもろくなる骨粗しょう症。特に閉経後、女性ホルモンの分泌が少なくなると、全身の骨だけでなく、歯を支える歯槽骨ももろくなります。また、歯周ポケット内では、炎症を引き起こす物質がつくられ、歯周炎の進行が加速されると考えられています。

今すぐはじめたい歯周病ケア

歯の表面をプラークのない清潔な状態にしておく事が歯周病ケアで何より大切です。寝ている間は菌が増殖しやすいので、最低限、寝る前と起床時には歯を磨きましょう。細菌の集団であるプラークは、毎日の適切なブラッシングでほとんど除去することができます。歯周病菌は酸素が苦手なので、空気に触れさせるように磨くのもポイントです。

プラークは粘着性が高いため、5分以上かけてゆっくりと取り除いてください。1日に数回磨くうちの1回はプラークを取り除くための「しっかり磨き」を。歯ブラシに加えて、デンタルフロスや舌ブラシを使って歯と歯の間や舌のうえにいる菌を取り除くのもよいでしょう。歯の隙間が広くなる40代以上は歯間ブラシがおすすめ。補助的にマウスウォッシュやデンタルリンスを使うとよりしっかりプラーク対策ができます。

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