1.高齢者になると歩く能力は変化する
姿勢が悪くなる
重力に抗して姿勢を維持する筋肉(
いわゆる「円背」という姿勢で、歩く機能の低下に大きく影響します。
歩くスピードが遅くなる
姿勢の変化と筋力低下により、歩くスピードが低下します。
背中が丸くなった姿勢では物理的に足を高く上げることができないため、すり足になって歩幅が短くなり、歩行速度が低下します。

一度に長距離を歩けなくなる
心肺機能や疲労物質の代謝の低下、筋持久力の低下、不良姿勢での歩行による歩行効率の低下により、一度に長距離を歩くことが難しくなります。
こまめに休憩を取りながら、時間をかけて距離を歩く必要があります。
転倒しやすくなる
加齢とともに素早い動きができなくなるため、股関節や膝関節の曲がる角度を瞬時に調整してバランスを取ることや、とっさのときに足を踏み出してバランスを立て直したり、障害物を避けることが難しくなります。
また、尻もちをついたり、つまずく事が増え、転倒しやすくなります。
消費者庁・独立行政法人国民生活センターによると、前期高齢者と後期高齢者の転倒件数の差は約2倍あり、年齢を重ねるほど転倒リスクが高くなる傾向があります。
視覚や聴覚が衰えることで段差や危険に気付きにくくなることも転倒の一因です。
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<明治安田健康開発財団提供>