3.ウォーキングのコツ
服装や持ちもの

ウォーキング時の服装は季節に応じて選びますが、紫外線対策は春から夏にかけて特に重要です。
眼鏡や帽子の紫外線カット効果や日焼け止めクリームで対策をし、日陰のルートを選ぶと良いでしょう。
冬もウォーキング中には発汗するため、簡単に着脱できる上着を選び、暑ければ腰に巻くことで調節が容易になります。
また、タオルやハンカチ、飲み物は必ず持参します。汗をこまめに拭き取り、身体の冷えを防ぐことが大切です。
運動の際、カバンは邪魔になりますので、ランニング用ウェストポーチに必要な物を収納することをおすすめします。
特に夏は頻繁に水分補給を心掛けることが必要です。
靴

靴は、足が靴のなかで動かないもので、指先が自然に伸ばせるサイズの、足にフィットしたものを使用します。
デザインを含めて、履きやすいお気に入りのウォーキングシューズ(ランニングシューズも歩きやすく設計されています)を持っていると歩くモチベーションにつながります。
歩く場所

緑や自然の多いところを歩く「グリーンエクササイズ」がおすすめです。
交通量が多い大きな道路沿いを歩くと交通上の危険もありますし、精神的なストレス軽減効果も望みにくくなります。
「気持ち良い」と感じることが運動習慣を継続させるコツなので、家の近所の公園や山など、できるだけ自然の多い場所をめざして歩き、到着したら自然の多い場所でストレッチをしながら休憩すると、気持ち良く歩くことができるでしょう。
注意点
歩いていて足首や膝、足の裏に違和感や痛みがある場合は、歩行を中止して様子をみましょう。
また、普段よりもすぐに息が上がったり、心拍数がすぐに上がったりする場合は歩くのを中止してください。歩くのを数日中止しても違和感や痛みが治まらない場合は病院を受診することも検討します。
花粉の多い季節や排気ガスなどの多い場所を歩く場合、メガネやマスクをすることで身体への負担を軽減することができますが、呼吸がしにくくなることもあります。さらに気温の高い時期は熱中症に注意してください。
スティックを使ったウォーキング

転倒予防目的以外にも、正しい姿勢を維持し、運動量を増やす目的で、両手でポールを持って歩くウォーキングがあります。
ポールを適切な高さに設定し、姿勢を伸ばし、両腕を大きく振って歩きます。自然とリズムが取りやすく、運動量が増えます。
歩いて疲れてしまうと背中が曲がってしまうような方は、ポールを持つことで長時間姿勢を維持しやすくなります。
継続するコツ
新しい習慣を始める際、抵抗感があるのは自然なことです。
特にウォーキングのような習慣は、始めの2~3ヵ月が最も継続が難しい時期と言えます。
しかし、この初期の段階を乗り越えれば、歩くことは自然な日常となり、歩かないと違和感を覚えるようになります。
そのため、挫折しないよう、短い時間や少ない歩数からはじめても良いので、3ヵ月間は継続することを意識しましょう。

始めは無理をしない
今まで歩く習慣がなかった方は、いきなり1日8,000歩などの大きな目標にしてしまうと挫折しやすくなります。
継続するコツは、できるだけ目標を小さくすることです。決まった時間や空いた時間に少し散歩をすることから始め、徐々に目標を大きく設定していきましょう。
決まった時間に歩く
できるだけ毎日決まった時間に歩く習慣を付けましょう。
朝起きてすぐの30分など、毎日同じタイミングで歩くと習慣が定着しやすくなります。
数字で記録する意識を持つ
歩くときは歩数や時間、距離、心拍数の変化を数字で計測しておくとモチベーションの維持につながりますし、次の目標が立てやすくなります。
数字を意識せず感覚で歩いていると、体調によって同じ時間歩いても長く感じたり短く感じたりします。
腕時計(スマートウォッチ)や歩数計、スマホなどを活用して、できるだけ数字でウォーキング記録を取っておくと継続しやすくなります。
友人や家族と一緒に歩く
友人や家族と一緒に歩くことで、楽しみながら適度な強制力が生まれ、習慣化しやすくなります。
また、スマホアプリを利用して同じ目標を持つ人たちとつながることもおすすめです。
ウォーキングを楽しむ工夫をする
例えば音楽を聴きながら歩く、未知の道を探検するなど、自分の好みにあわせて行動することで、継続がより容易になります。
ほかの「介護予防のために
歩くことから始めよう!」を見る
介護予防と健康維持
コンテンツ一覧
<明治安田健康開発財団提供>