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2.なぜ歩くと健康に良いのか

加齢による筋力低下を抑制できる

 足の筋力は普通に生活していると30歳以降、年間1%減少(※1)していくと言われています。歩行は負荷としては強くないですが、全身の筋肉、特に足の筋肉全体を使うため、筋力低下を遅らせることができます。

手軽で効果的な全身運動

 歩く運動は日常生活のなかに自然に組み込むことができ、手軽に運動量を増やすことができます。また、足や体の筋肉をまんべんなく使いながら、酸素を消費する有酸素運動でもあるため、心肺機能の強化にもなります。
 精神的な緊張や抑うつを軽減し、リラックス効果のあるホルモン「セロトニン」が分泌されたり、脳の認知機能の維持・向上につながるなど、脳・心・身体を含めたすべてに良い効果があります。

背筋を伸ばして元気に歩いている高齢者2人のイラスト

認知症の予防になる

 歩くことで脳の血流量が増大し、活性化することが分かっており、認知症予防にも効果的(※2)です。
 「普通の歩く速さ」でも十分に脳血流量の増加が認められたという実験結果が出ており、日常生活のなかでできるだけ歩く機会を増やすだけでも認知症予防になります。

 また、認知症予防以外でも、仕事をしている方や「最近物忘れが多くなってきた」などの脳の老化を感じる方は、歩くことで記憶などの認知能力が向上するため、いつまでも若々しい脳を維持することができます。

生活習慣病の予防になる

 高血圧症や糖尿病、脂質異常症、メタボリックシンドロームなどの生活習慣病を予防するのに有効である歩行は「1日8,000歩、そのうち中強度の歩行(息が軽く弾む程度の歩行速度)が20分」が適切な身体活動量(※3)とされています。
 最低でも1日4,000歩以上歩くことで、うつ病やねたきりを予防できます。

※1出典:日本食生活学会誌 第29巻第2号 81-84 2018年

※2地方独立行政法人 東京都健康長寿医療センター研究所
「なぜ、歩行は認知症予防につながるのか?」

※3中之条研究から見えてきた"病気にならない生活法" 社会参加と地域保健研究チーム 専門副部長 青栁幸利 研究所NEWS No.265
地方独立行政法人 東京都健康長寿医療センター研究所

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