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2.元気なひざでいつまでも動ける体を!

監修:中川 匠
(帝京大学医学部整形外科 教授)

 歩行や立ち・座りの動作を滑らかにしたり、上半身のバランスを取り、体を支えたりする上で、ひざは重要な働きをしています。そのため、ひざには常に大きな負担がかかっています。

 ひざの違和感や痛みは日常生活に支障を来し、全身に影響を及ぼすこともあります。積極的にケアして、「動ける」「歩ける」元気なひざを保ちましょう。

ひざが痛む原因とは?

 関節リウマチや半月(板)損傷など、ひざの痛みの原因はいろいろあります。
 その中で最も多いのが「変形性ひざ関節症」です。

 本来、ひざの関節は厚さ5mmほどの、骨より軟らかい軟骨という組織が関節の表面を覆っていますが、軟骨が徐々にすり減ると、痛みが生じます。
 軟骨がすり減る原因は明らかではありませんが、いくつかの危険因子が知られています。

主な危険因子

加齢

肥満

女性

激しいスポーツによる外傷

病気やけがによる損傷

変形性ひざ関節症とは

 関節軟骨がすり減り、剥がれた破片や、骨棘(こっきょく)という突起が関節内部を刺激して炎症が起こり、痛みが発生します。

ひざが痛む
その他の病気やけが

関節リウマチ

 ひざの他、指や手首などの関節が腫れて、痛みが生じる。放っておくと関節が変形していく。左右対称に現れるのが特徴。

半月(板)損傷

 スポーツによるけがや加齢などにより、ひざ関節内にある半月(板)に亀裂が入り、痛みが生じる。ひざの曲げ伸ばしのときに痛みや引っかかりを感じたりする。

など

痛み軽減!3つのポイント

 軟骨のすり減りを止めることはできませんが、運動することで関節を支える筋力を高めるとひざにかかる負担が減り、痛みが軽減します。
 また、体重管理や生活習慣を変えることも、ひざ痛の予防・改善につながります。

運動

 多少痛くても「ひざ体操」をすることで、多くの場合、痛みが軽減します。

体重管理

 肥満の人は、その分、ひざにかかる負担が増えるので減量しましょう。

生活習慣

 生活スタイルや毎日履いている靴などを見直してみましょう。

3つのポイントを実践して
悪循環を断ち切る!


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