3.「腰みがき」①腰みがき体操
(福島県立医科大学会津医療センター
整形外科・脊椎外科学講座 教授)
腰周りの筋力や柔軟性は、年齢とともに衰えていきます。そうなると体がうまく支えられず、腰に負担が掛かってしまいます。ストレッチで柔軟性を高め、筋力トレーニングで筋力アップを目指しましょう!
腰の健康度チェックからスタート
腰の健康度を測る目安は「腹筋」と「背筋」。
それぞれの姿勢を何分保てるか、チェックします。
腹筋力チェック
あおむけになり、足元に置いた椅子に足をのせ、おへそを見るように上半身を起こします。
背筋力チェック
うつぶせになり、おなかの下にクッションなどを挟み、上半身を持ち上げます。
注意点
- 腰の痛みが強い場合は、行なわないでください。
- 腰や首が痛くなったら、中断してください。
- 時間は目安であり、目標ではないので、無理に頑張らないでください。
時間の目安
▼表は左右にスクロールできます
腹筋力 | 背筋力 | ||
---|---|---|---|
59歳以下 | 男性 | 3分00秒 | 3分30秒 |
女性 | 1分30秒 | 2分00秒 | |
60~79歳 | 男性 | 2分30秒 | 3分00秒 |
女性 | 1分00秒 | 1分30秒 | |
80歳以上 | 男性 | 2分00秒 | 2分30秒 |
女性 | 40秒 | 1分00秒 |
チェックをした結果を踏まえ、弱い方を重点的に強化するとよいでしょう。
さあ、体操を始めましょう!
ストレッチ
腰・背中のストレッチ
回数の目安 左右 各10回
あおむけになり、片方のひざを両手で抱える。
胸にゆっくりと引き寄せ、5秒間静止し①に戻す。反対側も同様に行なう。
太ももの裏側のストレッチ
回数の目安 左右 各10回
あおむけになり、片方のひざの後ろを両手で抱える。
足をゆっくり天井に向かって伸ばし、5秒間静止し①に戻す。反対側も同様に行なう。
筋力トレーニング
腹筋を強化
回数の目安 10回
あおむけになり、足は肩幅に開き、両ひざを立てる。太ももの上に両手を置く。
あごを引いて上半身をゆっくり起こし、5秒間静止し①に戻す。
安定した椅子で
行ないましょう
両足をそろえて
椅子に浅く腰掛ける。
椅子を両手で支えながら太ももをゆっくり引き上げて①に戻す。
背筋を強化
回数の目安 5回
うつぶせになり、おなかの下にクッションなどを挟む。
あごを引いて上半身をゆっくり上げて5秒間静止し、①に戻す。
安定した椅子で
行ないましょう
椅子を壁に付けて固定する。足を肩幅に開き、椅子に深く腰掛ける。
あごを引いて背中で背もたれを押し5秒間静止する。
上半身をゆっくり前に倒し5秒間静止し、①に戻す。
「腰みがき」①腰みがき体操
介護予防と健康維持
コンテンツ一覧
<明治安田健康開発財団提供>