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骨折の概要

骨折の概要

 体の支持、重要臓器の保護、カルシウムの貯蔵、造血などの機能を持っている骨は外郭を作る皮質骨とその内部に存在する海綿骨から構成され、その割合は体の部位によって異なります。しっかりがっちりしているようにみえる骨も骨芽細胞(こつがさいぼう)による骨形成と破骨細胞(はこつさいぼう)による骨吸収を絶えず繰り返している動的組織です。骨量は骨形成と骨吸収のバランスにより維持されます。若年年齢では両者がバランスよく保たれていますが、高年齢になるとバランスが崩れ、骨吸収が骨形成を上回る結果、骨量は減少します。

 骨折はすべての骨に起こり得ます。しかし、健康な骨は骨折しにくく、骨量が減少し、骨が脆くなると軽微な外力でも骨折の危険性が高くなります。骨折はその状態により治療法が大きく異なることから、さまざまな分類がなされています。

 骨折が、介護予防の観点から注目されるのは、介護が必要となった主な原因について調べた厚生労働省「平成28年国民生活基礎調査」によると、骨折・転倒は12.1%として、第4位であるからです。骨折についての正しい知識を持ち、適切な予防策を講じることは介護予防のために非常に大切な戦略です。

 高齢者に起こりやすい骨折は脊椎、上腕骨近位部、橈骨(とうこつ)末端部、大腿骨近位部です。なかでも大腿骨頚部あるいは転子部骨折(てんしぶこっせつ)は起立、歩行に最も関連し対応が適切でなければ寝たきりに結びつきやすく、場合によっては死に至ることもまれではないので、最も注意すべき骨折です。大腿骨頚部骨折は、男性よりも女性で発生率が高く、80歳代で発生率がピークになります。大腿骨頚部骨折の原因について調べた研究によると、その引き金の80%以上が転倒となっています。骨折後の機能回復には長期間の入院治療が必要となり、身体機能の低下が加速され、回復に時間を要します。このように、骨折には骨量の減少に基づく骨脆弱性とともに転倒が大きくかかわっていることに注意が必要です。

高齢者に起こりやすい骨折

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