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2.「低栄養」から始まる、要介護への道

監修:新開省二
(女子栄養大学 地域保健・老年学研究室 教授/前東京都健康長寿医療センター研究所 副所長)
指導:成田美紀
(東京都健康長寿医療センター研究所 管理栄養士)

 慢性的に栄養が足りなくなって筋肉が落ちると、身体活動がスムーズに行なえなくなります。転倒して骨折するなどの恐れも出てきます。

 体が動かしにくいと運動量は少なくなるため食欲が湧かず、ますます栄養が足りなくなる、という下図のような悪循環に陥ってしまうことも。高齢期の低栄養は寿命に直接関わる問題ですから、予防が大切になってくるのです。

※フレイル=要介護になる一歩手前。身体的、精神的、社会的に虚弱な状態。

「低栄養」が
いけない
これだけの理由
太めのほうが長生き

 高齢期では、体重が減少する人ほど寿命が短め。標準よりやや太めのほうが長生きするということがわかってきました。

脳卒中や心筋梗塞の
恐れアップ

 栄養が足りなくなると、血管も弱くなって動脈硬化を起こしやすくなります。

免疫力がダウン

 免疫力が落ちるので、抵抗力が弱まり、インフルエンザや肺炎などの感染症にかかりやすくなります。

死亡の危険度1.5倍

 栄養状態が悪くなって一定の水準を下回ると、死亡リスクは1.5倍に高まるということもわかっています。

認知症を呼び寄せる

 脳の栄養不足が、認知機能にも影響するといわれています。


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