脳梗塞の前兆
脳梗塞は「FAST」が肝心。
サインを見逃さないようにしましょう。
脳梗塞に対するイメージから「意識を失って倒れる病気」と思いがちですが、それは症状の一部です。倒れなくても必ず何かしらの異変(サイン)が訪れます。
多くの場合、右半身か左半身の手足に力が入らなくなったり、痺れたりする運動麻痺が起こります。この運動麻痺は顔面に起きることも多く、顔の右半分や左半分が下がったりして歪んだ表情になります。このように麻痺や痺れが身体の半分に起こった時は、脳梗塞の可能性が非常に高いと言えます。
また、ろれつが回らなくなったりする「構音障がい」や、喋れなくなってしまったり、言葉や文字が理解できなくなる「失語症」なども脳梗塞の症状の一つです。
さらに、意識が低下したり、めまいがして身体のバランスが取りにくくなったり、吐き気を感じたり、急に目が見えにくくなったり、二重に見える場合なども脳梗塞が疑われます。
このような症状を一つでも感じたら、夜中であろうと休日であろうと、ただちに119番に電話して救急車を呼び、脳梗塞の専門医がいる病院まで搬送してもらうことが大切です。大げさだと思わずに、ぜひ救急車を呼んでください。また、救急隊員にはいつまで普通の状態だったかの「発症時刻」を伝えるようにしてください。
Face(顔)・Arm(腕の麻痺)・Speech(言葉の障がい)・Time(迅速な対応や発症時刻)の四つ「F・A・S・T」を、ぜひ覚えておいてください。
気になる異変があったら診察を受けよう。

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<明治安田健康開発財団提供>