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脳出血の後遺症

脳出血における後遺症は、出血を起こした場所や出血量によってさまざまです。

 脳は場所によりさまざまな役割を担っています。どの場所で、どれくらいの量の出血が起こるかによって、症状はもちろん、後遺症も違ってきます。

 例えば、脳出血で一番多い「被殻出血」の場合ですと、右脳に出血が起きた場合は左半身、左脳に出血が起きた場合は右半身の「片麻痺」が起きる可能性があります。また、片麻痺を起こした場合は、同じ側に「感覚障がい」を起こす場合が多くなります。手足が痺れたり、物に触っても感覚がなかったり、温度を感じなくなるなど感覚が鈍感になったりすることがあります。

 それ以外にも、脳出血の後遺症として「構音障がい」が多く見られます。大脳皮質の下で出血が起きる「皮質下出血」では、言葉や文字の理解ができなくなる場合があり、喋れない、文字が書けないなど、意思の疎通が難しくなることがあります。

 脳出血の場合、脳の神経細胞の大部分が集まっている「小脳」や、生命活動の維持を担う脳幹部の「橋」の血管が破れると、命にかかわります。救命されたとしても、「四肢の麻痺」や「意識障がい」など重篤な後遺症が残ることが多くなっています。

 さらに、大脳皮質など脳細胞の物理的な損傷により、高次脳機能障がいが引き起こされ、脳の機能が低下して、さまざまな神経や心理学的な障がいが残ることがあります。

 脳出血は脳の血管が詰まる「脳梗塞」と同様の後遺症が残ることも多くなっています。ぜひ「脳梗塞の後遺症」についてもご覧ください。

後遺症は障がいを受けた部位によって異なります。

脳出血の後遺症

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