糖尿病の症状
糖尿病で怖いのは「合併症」を
引き起こすこと!
糖尿病発症の初期は、疲れを感じたり、皮膚が乾燥して痒くなったり、トイレの回数や尿の量が多くなったり、のどが急激に乾くようになったり、体重が急激に減るなどの症状が現れることが多くなっています。
しかし、自覚症状がないことも多く、病気と気づかずに、そのまま放置してしまいがちです。
糖尿病が本当に恐ろしいのは「合併症」です。網膜症や神経障害を起こしたり、人工透析が必要になったりするなど重大な合併症を引き起こし、日常生活動作(ADL(※1))や、生活の質(Quality of Life)の低下を招きます。
※1ADL:日常生活における食事や排泄、整容、移動、入浴等の基本的な動作
糖尿病の3大合併症
糖尿病性網膜症
目の網膜に障がいが出て、目のかすみ、視力低下などが現れ、症状が進むと失明に至る可能性があります。糖尿病性網膜症は、緑内障に次いで中途失明原因の第2位となっています(※2)。
糖尿病性腎症
糖尿病により腎臓の働きが悪くなると、血圧が上昇したり、尿の中にタンパクが出たり、身体がむくむなどの症状が現れます。症状が進むと、腎臓の機能が低下し、尿毒症や腎不全などに進行し、人工透析が必要となる可能性が高くなります。全透析患者のうち約43.7%は、糖尿病性腎症が原因となっています(※3)。
糖尿病性神経障害
身体のさまざまな神経に障がいが起こり、手足のしびれ、ほてり、痛みなどが現れますす。特に脳から遠い足の神経に異常をきたすことが多く、最悪の場合、壊死を起こして、足の切断に至ることもあります。
糖尿病性網膜症

目の網膜に障害が出て、
失明に至る可能性がある
糖尿病性腎症

進行すると腎不全を起こし
透析が必要になる
糖尿病性神経障害

さまざまな神経障害が
引き起こされる
※2出典:NHK健康チャンネルホームページ
「中途失明原因第2位『糖尿病網膜症』とは?」(更新日2018年4月23日)
※3出典:日本透析医学会「図説 わが国の慢性透析療法の現況 2015年12月31日現在」
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<明治安田健康開発財団提供>