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くも膜下出血の予防と再発防止

脳動脈瘤を破裂する前に見つけることと、高血圧を防止することが大切。

 脳の動脈瘤は身体のほかの部位にできるものと違い、痛みなどの自覚症状がなく、日常生活にも支障を来たしません。そのため、脳動脈瘤ができても気づかないことが多いのが特徴です。

 最近では、脳ドックなどで脳の画像診断を受ける方も多くなっており、脳動脈瘤が見つかるケースも増えてきました。この破裂していない状態の脳動脈瘤を「未破裂脳動脈瘤」と言います。一般に人口の2~6%の人が「未破裂脳動脈瘤」を持っているとされています。

 もし、脳の画像検査で「未破裂脳動脈瘤」が見つかったら、破裂する前に治療することが最善の予防策です。最も効果的な治療方法は「外科治療」です。

 日本脳ドック学会のガイドラインによると、未破裂脳動脈瘤の治療適応は「脳動脈瘤の最大径が5mm前後より大きく」「年齢がおよそ70歳以下」「その他の条件が手術の妨げにならない場合」とされています。

 外科治療の方法は、開頭手術で動脈瘤をクリップで閉塞する「クリッピング術」や、マイクロカテーテル(きわめて細い管)を用いて、脳動脈瘤の中にプラチナでできた細いコイルを何本も挿入してパックする「コイル塞栓術」などが一般的です。

 また、脳動脈瘤の破裂の可能性をできるだけ低く保つ方法として、高血圧の場合は、その治療を行ない、動脈硬化を遅らせることが必須です。もちろん、煙草はやめて、過度な飲酒も控えましょう。

 くも膜下出血を予防するために、年に1度は脳ドックを受診し、ご自分の脳の状態を把握することをおすすめします。

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