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指導者・保護者のみなさまへ

MY介護の広場では、小学生・中学生を対象とした子どもたちへの介護に関する入門素材を提供しています。

更新日:2023年10月22日

 昨今の超高齢社会の進展により「介護」は我が国にとって最大の国民的課題になりつつあります。

 学童期から介護や老後の生活に関する正しい知識と興味を持つことはきわめて重要だと私たちは考えています。
これからの我が国の超高齢社会を光り輝くものにするためには、これらに関する子どもたちへの教育が大きな役割を果たしていくはずです。

 このMY介護の広場では、単なる知識や情報だけでなく、見え方・聞こえ方や地域の施設訪問などの体験型の内容のコンテンツも準備しています。子どもたちみんなが自分自身で考えることの手助けとなる教材として指導者・保護者のみなさまの一助になることを祈念いたします。

 ぜひご活用いただきご意見をお寄せください。

介護についての学習のポイント

1.その人らしい生活を支えることが「介護」の目的です

 以前は、病気や障害を持った人をお世話することが「介護」であり、食事やトイレ(排泄)、お風呂(入浴)などのお世話を中心に考えられていました。
 今では、介護は「その人らしい生活を支えること」という考えに変わってきています。

 例えば、ひとり暮らしの高齢者にとっては、これまでの暮らしを大切にした生活の手助け(掃除、洗濯、食事づくりなど)が必要になってきます。
 また、認知症の人にとっては、「着がえる」「お風呂に入る」などの行動を導く声かけや見守りが必要になってきます。介護者が声かけしながら、一緒に家事などをすることで、本人も生きがいを持った生活をおくることができます。

 一人ひとりの暮らしや大事にしていることに寄りそって、その人らしい生活を支えることが介護の目的です。

2.本人が望んでいること、困っていることをもとに、家族や専門職を交えて話しあいながら行なうのが介護です

 以前の福祉制度においては、本人の意向よりも行政や専門職、時には家族の考えが優先されがちで、望まない長期入院やその人らしさを大事にしない介護が行なわれていました。
 この反省から、現在の介護保険制度では、本人が希望する生活を「自己決定」し、住み慣れた暮らしを「継続」することを基本としています。

 ただし、病気や障がいの状況、必要な介護や経済的な問題などによって、すべてが本人の思い通りにいかないことがあります。本人の考えや気持ちを大事にしながら、どのようにすれば一番良い生活がおくれるのかを、家族や専門職が支えていくことが高齢者介護に求められています。

3.本人の能力をうばわない、人の役にたつ暮らしを支えるのが介護です

 心身の機能が低下した高齢者にも、できることは残されています。例えば、手足に麻痺があっても、福祉用具などを活用して、身の回りのことや外出ができる場合もあります。
 認知症の人も、料理の手順は忘れてしまっても包丁を使うなどの身体で覚えた動作はできるので、介護者の声かけや見守りがあれば、これまでと同じような生活行為ができる場合も少なくありません。

 「自分のことは自分でしたい」そして「誰かの役にたちたい」という気持ちは、介護が必要になったとしても、誰もが思っていることです。本人のできることを活かし、時には引き出しながら支えることが高齢者介護に求められています。

 ここでは高齢者介護を中心に説明していますが、障害や難病を持つ人など日常生活に支援が必要なすべての人に対して共通した考え方です。

 MY介護の広場では、すべてがデジタルコンテンツになっています。
  • おとしよりの目にはどのように見えているか、どう聞こえているかをパソコン上で体験したり、クイズ形式・紙芝居形式により各自が考えることを促すコンテンツを用意しています
  • ICT教育の教材として活用することで、「分かりやすく・楽しく」、「効果的・効率的」な学習に役立てることができます

教材活用例

 以下のような主なテーマについて、MY介護の広場のコンテンツを教材として活用することができます。学校でお使いの福祉教育教材の副教材として、またその他の「総合的な学習の時間」の教材としてもご活用ください。

<テーマ1>
「高齢者・介護」について学習する

 介護についての基礎的な知識を身につける。そもそも介護とは何か、初歩的な内容から理解をすすめていく。

 バリアフリー環境を理解する。老いによる変化に伴う危険は街の中だけでなく、家の中にも多くあることを確認する。不自由な生活を支える便利な道具にはどのようなものがあるかを確認する。

<テーマ2>
「認知症」について学習する

 認知症の方の気持ち(こころの葛藤)を理解する。認知症になっても同じ家族であることを見つめ直し、支え合い共に生きる心情を高める。

<テーマ3>
「地域でともに生きること」を学習する

 高齢者施設を訪問しコミュニケーションをとることで、地域で「ともに生きる」一員としての一体感を醸成する。高齢者を尊重し価値ある存在であることを理解する。

中学生のための
高齢者介護のお仕事入門

 超高齢社会において、介護関係職種は将来性のあるきわめて重要な仕事です。
 魅力的な先輩たちの姿を見て、関心を持ってもらいましょう。

高齢者介護のお仕事入門

「学生」の画像

~家庭科教育の第一人者 荒井紀子先生に聞く~中学校での「高齢者」「介護」の授業づくり

 少子高齢社会の進展に対応して、中学校家庭科の学習指導要領に「高齢者」「介護」に関する内容が位置づけられました。荒井紀子先生に、中学生が「高齢者」「介護」について学ぶ意義や授業の工夫・指導方法について聞きました。

~家庭科教育の第一人者 荒井紀子先生に聞く~
中学校での「高齢者」「介護」の授業づくり

「荒井紀子先生」の画像

荒井 紀子先生

福井大学名誉教授

当社により実施した教育活動の教材のご紹介

 「おとしよりを知ろう」をテーマに、小学校高学年を対象として実施した教育活動で使用した教材です。下記の画像をクリックすると教材PDFがひらきます。

 MY介護の広場サイトの素材を使用して、このような教材として活用することができます。活用方法などについてのご質問やご意見、ご要望のある方はお問い合わせください(会員登録が必要です)。


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