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自立支援型介護を進める中でのリスクマネジメント

第2回 時間経過とともに変化する利用者の身体状況への対応

◇ポイント3 共有情報の更新頻度をいかに引き上げるか?

 介護現場では、利用者へのケアに際して、事前にその人の身体状況(ADL・IADLの状況のほか、疾患や服薬の状況)や認知機能についての詳細なアセスメントを行なっているはずです。また、本人が生活動作を起こすうえで、動機となる趣味・趣向や生活観、それらのベースとなっている過去の生活歴や生活習慣も把握していることでしょう。そして、それらの情報を現場で共有しながら、「その人が次にどのような動作を起こすのか、そこにどんなリスクが生じるのか」に関して、見守りのポイントも把握していると思います。
 大切なのは、それらの共有情報は、時間経過とともに「変化する」ことです。「変化」がもたらされれば、見守りのポイントや注意点なども、その都度更新していかなければなりません。リハビリの進ちょくによって身体機能の一部が向上すれば、認知機能とのバランスも「変化」します。「できる・している生活」が拡大すれば、本人の生活の意向も広がって、生活行為を起こす動機にも「変化」が生じることがあります。
 この点を考えたとき、自立支援介護を実践する過程では、現場で共有すべき情報の更新頻度を意識して引き上げ、見守りのポイントや注意点などを短期間で上書きしていくことが必要です。ただし、人手不足が慢性化し、職員の負担も高まりがちな中では、共有情報の頻繁な更新を「いかに効率的に行なうか」が問われてくることになります。
 次回は、自立支援介護を進めるにあたって、情報共有・更新の効率的な仕組みをどのように整えていくかについて掘り下げましょう。

ADL・・・日常生活動作

IADL・・・手段的日常生活動作

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