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自立支援型介護を進める中でのリスクマネジメント

第5回「高まりつつあるリスクにどう対処するか?~連携能力の育成とリスク解決の道筋~」

◇ポイント2 連携する当事者が抱える課題に気付くこと

 前項①の当事者視点でのマネジメント力ですが、前提となるのは、「多職種による情報の受け渡しがうまくいっているか」を見極める能力です。利用者の自立支援にかかる仕組みが変わっていくなかでは、必要となる情報共有のスピードや複雑さも増していきます。一方で現場の人材不足は依然として深刻で、実態と対応力との溝の拡大に気付かないと利用者の事故リスクはますます高まりかねません。
 この「見極める力(いわば洞察力)」をリーダー候補となる人材に付けてもらうには、(多職種を含めた)チームが「どのように動いているか」をチェックするポイントを頭に入れてもらうことが必要です。介護職員の場合、初任者研修の段階から、「利用者の全体像」を見るポイントを学ぶ機会があります。また、リーダーであれば「職員一人ひとりの動き」をチェックすることは習慣化されています。しかし、視野を広げて「チーム全体の動きを見る」ということには比較的慣れていないものです。
 そこで、多職種連携のチームを想定したうえで、チームメンバーが「(情報共有などが)やりづらい」と感じる点はどんな場面に現われるのかを考えさせます。例えば、「多職種から受け取った情報が実際のケアに反映されていない」「カンファレンスの場で(発言がないなど)双方向のやり取りが見られない」といった場面などが想定されるでしょう。
 入職3年以上の実務者研修では、グループワークを取り入れて、「個々の職種が『やりづらい』と感じる時に生じる現象」を話し合わせます。グループでのいろいろな意見を聞くなかで、「どんな点に注意すればいいか」という気付きのポイントを増やすことが目的です。

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