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自立支援型介護を進める中でのリスクマネジメント

第3回 利用者の「状態変化」が進むなかでの情報共有・更新

◇ポイント1 「記録」と「事前情報」の照合をシステム化

 自立支援介護が進むなかで、利用者の身体機能に変化が生じたり、生活行為において心と身体のバランスが崩れやすくなる──そうした場面への注意点について述べてきました。ここで必要なのは、利用者の変化にいち早く気付き、その最新情報を現場で共有することです。古い情報のままで機能訓練等を行なうことは、事故リスクを増大させる可能性が生じます。
 そこで、まずは「事前に把握された利用者情報」の更新頻度を高める仕組みが求められます。更新の材料となるのは、日々の「記録」です。昨今の介護現場では、記録のデジタル化なども進み、記録作成のスタイル自体が多様化しています。どのような記録スタイルであっても、情報の更新頻度を高めるうえで大切なことは、「タイムリーな記録」と「事前の利用者アセスメント情報」および「サービス提供計画」との間の照合を確実に進めることです。
 その場合、記録を作成してから照合すると二度手間となって現場負担が増すだけでなく、そこで時間差が生じてしまいます。この点を考慮したとき、記録に際しては照合作業と同時並行で進める仕組みが理想です。具体的には、記録作成に際しては、必ず(直近で更新された)「利用者アセスメント情報」と「サービス提供計画」を横に置きます。そのうえで、「利用者の状況・状態が変わっている」と気付いた部分を赤字等で書き足す(PC上であれば添削機能を使って記すなど)という作業を行ないます。
 そもそも、介護現場で適切なケアを維持するうえでは、PDCAサイクル(*)を機能させることが必要です。そのPDCAサイクルの原動力となるのが「記録」であり、だからこそリアルタイムに近い更新が必要である──このことを介護スタッフの研修等でしっかり浸透させましょう。

*PDCAサイクル
管理業務を円滑に進める手法の一つ。Plan(計画)Do(実行)Check(評価)Act(改善)のプロセスを繰り返すことによって、業務を継続的に改善する。

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