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お薬、飲みすぎていませんか?「ポリファーマシー」とその対策について

掲載日:2019年10月20日

お薬、飲みすぎていませんか?「ポリファーマシー」とその対策について

最近「ポリファーマシー」といった言葉が取り上げられるようになって来ましたが、皆さんは聞いたことがあるでしょうか?

ポリファーマシーとは多剤併用のことで、薬を必要以上にたくさん服用している状態のことをいいます。おじいちゃんおばあちゃんが薬局に行くと、10種類以上ものたくさんの薬をもらって帰っているのを目にされた方も多いのではないでしょうか?

そこで今回はこの「ポリファーマシー」について、詳しく見ていきたいと思います。

「ポリファーマシー」とは何か

「ポリファーマシー」とは何か

上記でもお伝えした通り、ポリファーマシーとは多剤併用のことで、必要以上の薬や不必要な薬まで処方・服用されている状態のことをいいます。

高齢者では1日10錠以上もの薬を飲んでおられる方も多く、薬だけでおなかがいっぱいになるなんて冗談を聞くこともあります。

本当に必要な薬であればもちろん服用しなければいけませんが、もし不必要な薬を服用しているようであれば、以下のような問題が生じる恐れがあります。

問題点1.副作用が生じる恐れ

不必要な薬によって他の薬との相性が悪く副作用がでたり、また作用が増強されて本来であれば生じない範囲の副作用が出てしまったり、といった事態が起こることがあります。必要以上に多くの薬を併用することで、特に高齢者では副作用が生じる可能性が高くなってしまいます。

また、必要な薬であっても併用してはいけない薬の組み合わせもあります。さらに、異なる医療機関から同じ薬が出てしまい、過量投与になってしまうこともあります。受診の際に患者さんが伝えなければ、医師は他の医療機関からどのような薬が処方されているか知ることができないのです。

問題点2.薬代や医療費の増大

不必要な薬はもちろん薬代を高くし、自己負担金や国の医療費をあげてしまいます。これからも進む高齢化の中、医療費の増大は避けられないものとなってきていますが、「ポリファーマシー」もまた、医療費増大の原因の一つとなっているのです。

問題点3.残薬の増加

多すぎる薬の量は飲み忘れを増やし、そして残薬として余らせてしまいます。

毎日ちゃんと飲んでいないとばれてしまうのが嫌なため、医師には余っていることは伝えず捨ててしまうことが多く、これも問題点2で伝えた医療費増大の一因となっています。

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「ポリファーマシー」がおこる原因

「ポリファーマシー」がおこる原因

ではなぜポリファーマシーがおこるのか、その原因を探ってみましょう。

高齢者は様々な病院の様々な科目に通っていることが多く、それぞれの病院から色々な薬が処方されます。またそれぞれの病院の門前薬局で薬をもらって帰ってしまうため、医師や薬剤師も多剤併用していることに気づかない場合が多いのです。

また、症状がもう治っているのにもかかわらず漫然と処方されている場合もありますし、本当であれば現在服用している薬の副作用であるのに、病状の悪化ととらえられ新たな薬が増えたといった場合もあります。こういった場合は、副作用の原因である薬剤を別のものに変えるなどすると、薬を増やさず解決できるはずです。

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「ポリファーマシー」への対策

「ポリファーマシー」への対策

それではポリファーマシーを避けるにはどのようにすればいいのでしょうか?

まず最初に行うべきことはお薬手帳の活用です。

お薬手帳の活用

今飲んでいる薬を全て一つのお薬手帳に記載します(多くの薬局では処方内容をシールとして貼ってくれます)。

そのお薬手帳を携帯し、病院に行ったときまたは薬局に行ったときに必ず提出してください。医師・薬剤師が確認して、同じような効果のある薬や相性の悪い薬などを確認してくれます。その結果薬剤が減らされることも多いです。

そして、できれば近所にかかりつけ薬局をつくりましょう。

かかりつけ薬局

いろんな病院で出された処方箋をもっていく薬局を、一つだけに決めてしまいます。

そのことで薬局側は併用薬・重複薬など服薬状況の管理がしやすく、また健康相談や市販薬購入の相談もより具体的に乗ってくれます。

しっかりと見てほしい場合は専門の「ポリファーマシー外来」にかかるのもよいでしょう。

ポリファーマシー外来

薬剤を減らすにはたくさんの知識が必要となり、また別の病院の処方に口出しするのをためらう場合も多いため、もし近くにあるのであれば一度専門の外来に行ってみるのもよいでしょう。

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まとめ

適切な医療をうけるためには、医師・看護師・薬剤師、そして患者さん本人も気をつけなければいけない点があります。

今回ご紹介したポリファーマシーにおいても、患者さん本人がお薬手帳を持参して病院・薬局で提示すれば防げる可能性もあがりますし、かかりつけ薬局、そしてかかりつけ薬剤師を持つことで、密にコミュニケーションをとることができ、問題解決につながることも多いでしょう。

もし薬の量が多くて飲むことが困難だったり、また副作用が現れるようなら早めに医師・薬剤師に相談してください。もしかしたら、必要以上に薬をのんでいるために不都合が起こっているのかもしれません。

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記事:専門医監修

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