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MY介護の広場トップ > 一般のみなさま > 介護予防と健康維持 > 健康インフォメーション > 風邪・感染症を予防しよう!正しい手洗い・うがいの方法をご存知ですか?
掲載日:2020年6月21日
普段、つい手抜きをしてしまいがちな手洗い・うがい。気が付いたら、お子さんの手洗いは、「水でぬらすだけ」「服で手洗い後拭いている」なんてこともあるのではないでしょうか。一度、理想的な方法を再確認してみましょう。
手洗いについては、既に先進国・後進国、小児・成人・老年など様々な分野の感染症の予防に有効であることが証明されています。
小児分野においては、手洗いができない子ども、もしくは手洗い技術が未熟な子どもでも、周りの大人の手洗いによってお子さんの病気の感染率を下げることができます。
また、手洗いは手についた病原体を取り除くことができ、手を媒介とする接触感染が原因となる感染性胃腸炎のような病気の予防に有効なだけでなく、インフルエンザの様な飛沫感染を感染経路とする感染症においても有効性があります。これらのことから、感染予防のためには、どのような病気であれ、どのような年齢であれ、関わる方全員で手洗いに取り組むのが有効です。
うがいの感染症予防効果については既にいくつかの論文報告があり、うがいのかぜ予防効果は実証されているものの、至適回数や時間が不明であるなど、科学的検証は不十分であるのが現状です。うがいによって、喉の菌の数を減らす、なくす等の効果は認められないものの、口の中の細菌数を減らせることが確認されており、喉の保湿や喉の鍛錬訓練になることが感染予防につながると考えられ、手洗いと同時に実施することに意義があるでしょう。
手洗いの種類には以下のようなものがあります。
これら全ての手洗いにそれぞれの効果があります。
流水による手洗いでは、食べこぼしや土、ほこりの様な物理的な汚れを落とす効果があり、また表面についた菌も物理的な汚れとともに落とす効果がありますので、石鹸がない場合にも流水による手洗いを行うことに意義があります。
ただ、流水で濡らすだけの様な手洗い方法では逆に菌を増やしてしまうことになりかねないため、しっかりとこすり洗いをし、清潔なタオルやペーパータオルで拭き取り乾燥させることが重要です。
石鹸による手洗いでは、石鹸の表面活性作用により、皮脂周辺にある汚れを浮かせて取り除くことができます。菌も一緒に表面に浮き出ますので、流水で十分に洗い流し、その後清潔なタオルやペーパータオルで拭き取り、乾燥させることが必要です。
アルコール消毒液による手指消毒は病原菌を殺菌する効果が期待できますが、手指の常在菌を減らし皮膚の抵抗力を低下させてしまうため、家庭内で日常的に使用する必要はありません。入院療養中や明らかに感染がある場合、嘔吐物の処理後等感染を広げる可能性が大きい際等で十分かと思われます。
また、流水による手洗い、石鹸による手洗いができない場合には、アルコール消毒だけ行っても効果はありますので、どうしても通常の手洗いができない場合にはアルコール消毒をすることは有効です。しかし、物理的な汚れが多いと、アルコール消毒の効果が薄まるため、流水・石鹸による手洗いと並行して行うことが望ましいです。
手洗いは全ての感染予防の基本になります。以下の様なタイミングで手洗いを行いましょう。
手洗いの目的は「外から病原体を持ちこまない」「病原体を広げない」「病原体を人にうつさない」「病原体を体に入れない」ことです。それらを意識し、皆さんの日常生活で手洗いが必要な場面を考えてみてください。
普段、簡便な手洗いで済ませてしまってはいないでしょうか?
基本的な手洗いの方法は以下の通りです。お子さんの年齢が小さくても、年齢に応じて手洗い習慣が身につくよう、手洗いを教えながら、実施してみてください。
うがいは以下の様なタイミングが推奨されます。
手洗いと同時のタイミングで構いませんが、喉の粘膜が乾燥すると防御機能が弱まってしまうと考えられているため、乾燥している時期には積極的に行うと良いでしょう。
うがいは、苦手なお子さんも多いもの。うがい薬やお茶うがいなどは、まだ研究の件数が少なく、明らかに感染症予防に効果があるとは言いきれないのが現状ですが、殺菌効果やうがい推奨の意欲づけとして、うがい薬やお茶等も使用しながら行ってみてはいかがでしょうか。
いかがでしたでしょうか。抵抗力の弱いお子さんやお年寄りにとっては、風邪・下痢も重篤化してしまう怖い病気です。是非、家族皆様で感染症予防に取り組まれてみてはいかがでしょうか。
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